ラテン語法格言めぐり(柴田光蔵:京都大学名誉教授=古代ローマ法・比較法文化論・日本社会論)

第1回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕(その1)
掲載号:2010(平成22)年10月15日号〔第1867号〕
内容:
・「法格言」は、時と場所を超えてなお価値をもつ、教えの絶品
・ある格言がつくりだされると、その変形がいくつも登場
・ イギリスの法学者がラテン語でイギリス法の原理を表現した例
・ Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕→In favorem vitae, libertatis et innocentiae omnia praesumuntur.「すべての〔こと〕は、生命、自由、および無実に有利な方向で推定される。」

 

第2回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕(その2)
掲載号:2010(平成22)年11月15日号〔第1869号〕
内容:
・「無罪推定」「推定無罪」というタテマエ
・ホンネは「有罪推定」「推定有罪」
・ 政治分野における「無罪推定」問題

 

第3回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕(その3)
掲載号:2010(平成22)年12月15日号〔第1871号〕
内容:
・「事実」「冤罪」「無罪推定」にかかわりのある重要事案
・「郵便不正事件」で、と民主党の元幹事長起訴相当議決を取り上げ、「タテマエ・ホンネ」論と絡み合わせながら、分析する

 

第4回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕(その4)
掲載号:2011(平成23)年1月15日号〔第1873号〕
内容:
・「事実」「冤罪」「無罪推定」にかかわりのある重要事案
・引き続き「郵便不正事件」を「タテマエ・ホンネ」論から分析する

 

第5回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕(その5)
掲載号:2011(平成23)年2月15日号〔第1875号〕
内容:
・「事実」「冤罪」「無罪推定」にかかわりのある重要事案
・大阪地検特捜部の証拠捏造事件:証拠の捏造という積極的な行動が問題視された
・死刑求刑に対する裁判員裁判初の無罪判決では、証拠を見せない(隠しておく)という消極的な姿勢を問題視

 

第6回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕(その6)
掲載号:2011年(平成23年)3月15日号〔第1877号〕
内容:
・「郵便不正事件」をめぐる検察の不正について
・今回は「ストーリー」問題がテーマ
第7回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕(その7)
掲載号:2011年(平成23年)4月15日号〔第1879号〕
内容:
・郵便不正事件と証拠改ざんをめぐる最高検の検証結果の報告書をめぐって
・「証拠能力」はタテマエ(構造枠)で、「信用力(信用性・信憑性)」はホンネの位置づけ
・「証拠能力」論に手を突っ込むことにせずに、いわば「ホンネ」面で、実質的に、証拠の価値を切り下げる、裁判官の巧妙な職人芸が展開されてきたが、裁判員制度で根本的に変わるか

 

第8回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕(その8)
掲載号:2011年(平成23年)5月15日号〔第1881号〕
内容:
・検察審査会をめぐるタテマエとホンネ
・「ニュー検審」で導入された「強制起訴」
・政治資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件の考え方

 

第9回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕⑼ 冤罪痴漢をめぐって①
掲載号:2011年(平成23年)6月15日号〔第1883号〕
内容:
・私たちの誰でも冤罪痴漢の闇に引き込まれる危険性がある「冤罪痴漢問題」について考える
・ごく普通の善良な市民が、冤罪の地獄に引き込まれたりされないように、いくつかの注意点を指摘するという法律家の務めを果たす
・「強制わいせつ」といわゆる「迷惑防止条例違反」の違い

 

第10回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕⑽――冤罪痴漢をめぐって②
掲載号:2011年(平成23年)7月15日号〔第1885号〕
内容:
・布川事件が無罪確定
・無実・潔白の人に冷酷に罪をなすりつける「冤罪」が生まれる要因・環境は「人質司法」「自白の強要」「強引な事実認定」
・警察や検察は、本性上攻撃型の組織
・「立派な」裁き手や「優秀な」弁護士にかかれる可能性は、ずいぶんと低い
・書籍『お父さんはやってない』、映画『それでもボクはやってない』をもとに、実際に起こった事案から冤罪痴漢の問題点を個々的に浮き彫りにする

 

第11回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕⑾ 冤罪痴漢をめぐって③
掲載号:2011年(平成23年)8月15日号〔第1887号〕
内容:
・冤罪痴漢を申し立てるのは、真っ白な冤罪痴漢「被害者」と、「有実の(真っ黒な)」痴漢「犯人」の両方が含まれるはず
・もし痴漢にまちがわれたら、その場から立ち去る、という「ホンネ」型の対処法もときには必要

 

第12回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕(12) 冤罪痴漢をめぐって④
掲載号:2011年(平成23年)9月15日号〔第1889号〕
内容:
・痴漢冤罪事件おける弁護士の選択
・無実なのに示談を薦める弁護士か、被疑者・被告人に寄り添う弁護士か

 

第13回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕⒀ 冤罪痴漢をめぐって⑤
掲載号:2011年(平成23年)10月15日号〔第1891号〕
内容:
・痴漢冤罪事件にみる弁護士の数と作戦
・警察と検察の取り調べノウハウ

 

第14回 Nemo praesumitur malus.〔だれも悪い〔人〕とは推定されない〕⒀ 冤罪痴漢をめぐって⑥
掲載号:2011年(平成23年)11月15日号〔第1893号〕
内容:
・痴漢冤罪事件にみる検察
・強制わいせつ事件の被告人への最高裁逆転無罪判決をきっかけに、痴漢処罰の流れが少し変わってきたように感じられる
・無罪判決の内容がこのまま定着し、今後、実務レベルにおいて、高裁・地裁・簡裁の無数の判決を事実上リードしてくれることを期待する

 

第15回 Nemo praesumitur malus. だれも悪い〔人〕とは推定されない⒂ 冤罪痴漢をめぐって⑦
掲載号:2011年(平成23年)12月15日号〔第1895号〕
内容:
・痴漢冤罪事件にみる検察・警察の姿勢について
・最高検は検察の使命や役割を明快に示した倫理規定「検察の理念」を発表
・「検察の理念」と痴漢冤罪

 

第16回 Nemo praesumitur malus. だれも悪い〔人〕とは推定されない⒃ 冤罪痴漢をめぐって⑧
掲載号:2012年(平成24年)1月15日号〔第1897号〕
内容:
・「冤罪」という概念について
・2011年11月の法務大臣発言「冤罪というものは・・・起訴されたあとに無罪判決を獲得し、それが確定したようなときには、そもそも冤罪のようなものは問題にはならない」への疑問
・何かの拍子に冤罪の疑いをかけられた人が、身の無実を必死に捜査当局や第一審の裁判所に訴えていくあいだに受ける苦しみについての考察

 

第17回 Nemo praesumitur malus. だれも悪い〔人〕とは推定されない⒄ 冤罪痴漢をめぐって⑨
掲載号:2012年(平成24年)2月15日号〔第1899号〕
内容:
・事実上の「有罪推定」がはたらく環境のなかで、送検された人が味わう「危難・苦難」とは
・そして、被害者女性の負担について

 

第18回 Nemo praesumitur malus. だれも悪い〔人〕とは推定されない⒅ 冤罪痴漢をめぐって⑩
掲載号:2012年(平成24年)3月15日号〔第1901号〕
内容:
・京都の龍谷大学の浜井教授らが実施した日欧九か国の「国際比較調査」
・「検察が役割を果たしているか」という質問に、日本で「よくやっている」と答えたのは42%という結果の分析
・冤罪を生じさせないような仕組みを制度化する必要があること、冤罪をひきおこすことが大罪に値することをしっかり認識を

 

第19回 Nemo praesumitur malus. だれも悪い〔人〕とは推定されない⒆ 冤罪痴漢をめぐって⑪
掲載号:2012年(平成24年)4月15日号〔第1903号〕
内容:
・冤罪被害者に対して国は謝ったりしないが、お金で幕引き
・古代ローマでは、裁判官が過失で誤判すると、かなり厳しい罰金(償金)支出の不利益処分を受けるシステムも
・民事訴訟で当局の責任を明らかにしようとした2つの事例

 

第20回 Nemo praesumitur malus. だれも悪い〔人〕とは推定されない⒇ 冤罪痴漢をめぐって⑫
掲載号:2012年(平成24年)5月15日号〔第1905号〕
内容:
・冤罪被害者を支援してくれる中核的な団体:日本国民救援会と救援連絡センター
・ウルピアーヌス(紀元前170年ごろ〜228年)「実際、罪のない人に有罪判決が下されるよりも、罪のある人の悪行が罰せられないままにされてしまうほうが、いっそうよいこと」
・ブルーム「罰をくわえることにおいて誤ることよりも、無罪放免することにおいて誤ることのほうが、つねにいっそう安全である」

 

第21回 Nemo praesumitur malus. だれも悪い〔人〕とは推定されない⒇ 冤罪痴漢をめぐって⑬
載号:2012年(平成24年)6月15日号〔第1907号〕
内容:
・刑事と民事とで、裁判の成り行きや結果が異なる「ねじれ事案」痴漢問題編
・刑事上無罪・民事上有罪の事例。その背景とは

 

第22回 自白は証拠の王⑴Confessio est regina probationum.——自白の評価
掲載号:2012年(平成24年)7月15日号〔第1909号〕
内容:
・元検事の知見—『冤罪を生まないための裁判員裁判』より
・自白が「裸の王様」になってしまった事例—O元民主党代表の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる政治資金規正法違反事件

 

第23回 自白は証拠の王⑵Confessio est regina probationum.——自白の周辺
掲載号:2012年(平成24年)8月15日号〔第1911号〕
内容:
・人的証拠や物的証拠がなく「状況証拠」だけの場合に大問題が
・再審無罪の事案では、別件逮捕から重罪自白へと人が引き込まれる過程がはっきりと見える
・小嶌氏の『冤罪を生まないための裁判員裁判――証拠の見方と心得』という名著で語られる『最良証拠主義』
・東京電力女性社員殺害事件で考える。当局の見立て(ストーリー)に都合よくマッチするような状況証拠だけを表に出して被告人を有罪へと追い込むのは、人道上許されない所業

 

第24回 非理法権天
掲載号:2012年(平成24年)9月15日号〔第1913号〕
内容:
・太平洋戦争末期、特攻隊の基地や超小型の潜水艇「回天」に掲げられていた「非理法権天」の五文字を染め抜いた旗
・「非は理に勝たず、理は法に勝たず、法は権に勝たず、権は天に勝たない」
・「法」と「権」との勝負をテーマに「指揮権が発動された」を考える

 

第25回 最高の正は最高の不正
掲載号:2012年(平成24年)10月15日号〔第1915号〕
内容:
・「正」や「法」、また「理」を、とことんまで追い求めると、皮肉なことに、「不正」や「不法」、また「非」にかえって陥ってしまう、という意味
・「法治国家」ローマで、「法万能」もどきの社会システムへの批判が、法律家や法実務者ではない人々(たとえば文人政治家・キケロー)によって言い表わされた発想
・現代日本で考える、「正」と「不正」の格づけをするのは誰か

 

第26回 悪法も法なり
掲載号:2012年(平成24年)11月15日号〔第1917号〕
内容:
・広く知られているが、実はラテン語命題に忠実に対応している翻訳ものではない
・ナチス〈Gesetz ist Gesetz. Recht ist Recht.〉〔法律は法律だ。法は法だ〕という発想が拡大されたものと考える
・「悪法も法なり」という命題が問題含みのかたちで話題にされているケースを2つ紹介
・ソークラテースは本当はなんと言ったか?
・〈Dura lex, sed lex〉は「峻厳な法律、しかし法律」。「悪法も法なり」のラテン語版であるかのように並べて標記は間違い

 

第27回 目には目を、歯には歯を
掲載号:2012年(平成24年)12月15日号〔第1919号〕
内容:
・同害報復の「ターリオーの原則」
・「ハンムラピ法典」と「旧約聖書」とが先達。その後に「ローマ古法」が続く
・ウルピアーヌスの学説法文、シュルスの金言録、一二表法、そして現代まで

 

第28回 暴力を暴力で退けることは許される。
掲載号:2013年(平成25年)1月15日号〔第1921号〕
内容:
・Vim vi repellere licet.の歴史的な由来
・「正当防衛」について
・刑事と民事では正当防衛が認められる範囲に違いが少しある
・ カッシウス、フローレンティーヌス、ガーイウスの格言

第29回 弱きもの、汝の名は女なり
掲載号:2013年(平成25年)2月15日号〔第1923号〕
内容:
・シェークスピアの劇中のセリフを手がかりに、ローマの女性のイメージを探る
・ 前三世紀の喜劇詩人・プラウトゥスいわく、「女性たちは、不幸にも、厳しい法律の下に生き、しかも、男たちの場合よりもはるかに不衡平な法律の下に生きて いる」(Lege dura vivunt mulieres multoque iniquiore miserae, quam viri.)
・しかし、ローマの女性が「実のところ人類の歴史上最強の存在であった」との説も

 

第30回 平和の法と同じように、戦争の法もある
掲載号:2013年(平成25年)3月15日号〔第1925号〕
内容:
・〈Sunt et belli sicut pacis jura.〉有名な歴史家リーウィウスが歴史書に記していた言葉
・ローマでは、戦争は、国家の日常の「営み」の一つ
・人間は、無数の苦い経験の中から、長い時間をかけ戦争当事者相互間の了解を最低限のルール(緩やかな意味における「戦争の法」)にまで仕立て上げてきた
・その他、戦争をめぐる命題あれこれ

第31回 天声人語
掲載号:2013年(平成25年)4月15日号〔第1927号〕
内容:
・「天に声あり、人をして語らしむ」と〈Vox populi vox dei〉
・アテーナイ民主政下の「民意汲み上げシステム」は本物だが、ローマ共和政は少々問題含み

 

第32回 人の中によりも物の中にいっそう多くの担保がある
掲載号:2013年(平成25年)5月15日号〔第1929号〕
内容:
・ポンポーニウスという後2世紀の有力な法学者の作りあげた学説命題〈Plus cautionis in re est quam in persona.〉
・古代ローマでは「金銭の形で義務(債務)を果たせなかった人は、自身の身体そのものでもって責任を果たすべきである」というルールが古くからあった
・債務を引き受けて履行しなければ、最悪のケースでは殺害されてしまうような事態を回避するための策として、発達してきた「保証」

 

第33回 もう一方の側も聴かれるよう
掲載号:2013年(平成25年)6月15日号〔第1931号〕
内容:
・Audiatur et altera pars.の考え方の由来は、とても古い
・この格言的命題は、もともと訴訟の三極構造がベースとなっている
・ある主張に対してもう一方の側の主張があり、それらの主張がすりあわされてこそ事案の正しい理解と訴訟的判断が生まれる
・さらには「利益の帰する者に不利益も帰するべきである(Cujus est commodum, ejus debet esse incommodum.)」にも通ずる

 

第34回 商人には互いに欺くことが許される
掲載号:2013年(平成25年)7月15日号〔第1933号〕
内容:
・ローマは「古代資本主義」と形容されることもある高度のビジネス社会
・ローマの法学者パウルス曰く「買うことと売ることにおいては、高いものを安く買い、安いものを高く売るというようにして互いに欺きあうことが、事の本性上、〔契約を締結する者に〕許されている。」
・そしてイギリスの法格言「買主(のほう)が注意せよ(Caveat emptor.)。この人物は、他人の権利を買う以上は、物〔商品〕をめぐる状況に無知であるべきではなかった。」
・さらにドイツには?

 

第35回 自身の権利を用いる人は、誰も、悪意をもって行動するものとは見られない
掲載号:2013年(平成25年)8月15日号〔第1935号〕
内容:
・Nullus videtur dolo facere, qui suo jure utitur.
・宇奈月温泉事件判決から1947年民法改正「権利ノ濫用ハ之ヲ許サス」へ
・この「権利絶対」の発想と対立する「許されていることすべてが立派である、というわけではない。」、「私たちは、自身の権利を悪く用いてはならない。」もローマにはある
・どちらが本則だったのか?

 

第36回 決定されたことに従い、また、落ちついたものを動かさないこと
掲載号:2013年(平成25年)9月15日号〔第1937号〕
内容:
・ラテン語原命題〈Stare decisis et non quieta movere. 〉
・このルーツは、シュルスの〈Non est movendum bene compositum malum.〉〔よく鎮まっている悪いことは、動かされるべきではない。〕
・「ローマ法大全」の一部をなす「勅法彙纂」の中に、〈Rebus quidem judicatis standum est.〉〔確かに、判決された事柄(既判物・既判力)の中に人はとどまるべきである。〕
・ローマの法制度の上で、「落ちついているもの・鎮まっているもの」がどのように有利な扱いを受けたかみてみる

 

第37回 裁判官は物言う法律である
掲載号:2013年(平成25年)10月15日号〔第1939号〕
内容:
・英米法の格言〈Judex est lex loquens.〉
・法体系のもとでは、裁判官は、いわば「判決マシーン」として国家・国民に奉仕すればよい、と考えられていた
・共和政ローマの民事訴訟の環境とイギリスのそれとの間の共通点と違い

 

第38回 このことは、なんら、私たちに関係せず、キケローに関係する
掲載号:2013年(平成25年)11月15日号〔第1941号〕
内容:
・原文は〈Nihil hoc ad nos, sed ad Ciceronem.〉つまり「法学者は法律問題を扱い、弁論家は事実問題を扱う」ということ
・背景は、ローマ固有の「法学」と、ギリシア由来の「弁論術」が、民事裁判実務の場で、審判人を説得する論理・テクニックや説得力の優劣をめぐって主導権争いをしてた
・ローマ法学は、ギリシアの思想・哲学のおかげで、レヴェル・アップを果たした一例を挙げる

 

第39回 行わないことも、行うことである
掲載号:2013年(平成25年)12月15日号〔第1943号〕
内容:
・原文は〈Et non facere, facerest.〉
・元の法文「行うべきことを行わない者は、行わない以上は、それら(義務)に反して行うものと見られる。なぜならば、行わない者は、行うつもりがない、ということを行うからである。」
・官僚個人が業務上過失致死罪に問われたエイズ薬害への責任追及で考える

 

第40回 無「責任」の世界
掲載号:2014年(平成26年)1月15日号〔第1945号〕
内容:
・〈無「責任」〉とは「法的な責任を問われないこと=法的な責任追及から逃れられること」
①「誰も、思考のかどでは、罰は受けない。」〈Cogitationis poenam nemo patitur.〉
②「承諾する者には、不法は生じない。」〈Volenti non fit injuria.〉
③「緊急は法を持たない。」〈Necessitas non habet legem.〉
④「法は不能なことを強いない。」〈Lex non cogit ad impossibilia.〉

 

第41回 過失がなければ、賠償はない
掲載号:2014年(平成26年)2月15日号〔第1947号〕
内容:
・表題の格言〈Nulla poena sine culpa.〉は〈Nullum crimen sine lege.〉(法律がなければ、刑罰はない)の民事理論系
・因果関係と過失責任の観点
・「買い主のほうが注意せよ。」か「売り主のほうが注意せよ。」か

 

第42回 法律がなければ、犯罪はない。法律がなければ、刑罰はない。
掲載号:2014年(平成26年)3月15日号〔第1949号〕
内容:
・表題の格言〈Nullum crimen sine lege.Nulla poena sine lege.〉はローマ産ではない
・ ローマの格言は、ウルピアーヌスの学説法文「刑罰は、この犯罪のために、なんらかの法律、もしくは、なんらかの他の法において、特別に規定されているもの 以外には、科せられない。(Poena non irrogatut, nisi quae quaque lege vel quo alio jure specialiter huic delicto imposita est.)」
・時代の流れを反映する「罪刑法定主義」システムを追ってみる

 

第43回 慣習はもう1つの法律である
掲載号:2014年(平成26年)4月15日号〔第1951号〕
内容:
・原文は〈Consuetudo est altera lex.〉
・「法律の最上の解釈者は慣習である。」「慣習は法律をつくる。」「法律は慣習の奴隷である。」「慣習は法律より信頼できる。」「慣習は法律にまさる。」などなど、ローマ、ドイツ、ギリシア、イギリス、フランスの格言あれこれ
・では日本は?

第44回 刑事訴訟は民事訴訟の先決にはならない
掲載号:2014年(平成26年)5月15日号〔第1953号〕
・ラテン語では〈Causa criminalis non prae-judicati civili.〉
・「民事裁判と刑事裁判は別物である。」と宣示するのが格言の趣旨
・ローマでは、民事が主流
・ただし責任額をきちんと弁済できないと、最終的には、債務奴隷の身分に落ちることもあり、現代の刑事責任並み
・日本はどうか―不起訴処分→民事有罪→刑事有罪となったある事例から考える

 

第45回 法は善および衡平の術である
掲載号:2014年(平成26年)6月15日号〔第1955号〕
・〈Jus est ars boni et aequi.〉
・古今東西の「法哲学」の中心課題は、「法の本質とは何か?」
・ギリシア・ローマ的所産は、合わさって、西洋古典時代の法思想を形づくり、後代のヨーロッパ法の源泉に
・一方、外来の思想によって押しやられているが、ホンネとして残る日本固有の法意識、法感覚とは?

 

第46回 同棲ではなくて、合意が婚姻をつくる
掲載号:2014年(平成26年)7月15日号〔第1957号〕
・〈Nuptias non concubitus, sed consensus facit.〉
・ローマ人にとって、婚姻は単に「社会的事実」
・当事者の意思だけで婚姻が成立。後期には夫婦別産制に
・婚姻の最大の目的は、家を継ぐ男子を得ること
・結果、生みだされたルールは「父は婚姻が示す人である。」という、形式面を重視した形に

 

第47回 法学は、神事および人事の知識であり、正と不正の識別である
掲載号:2014年(平成26年)8月15日号〔第1959号〕
・〈Juris prudentia est divinarum atque humanarum rerum notitia, justi atque injusti scientia〉
・「法の作法を知ること」により、「正と不正を知る(見分ける)こと」ができる
・主観の産物である「事実・真実」は、「事実らしきもの・真実らしきもの」にすぎない
・ローマの学説法文「証明されないことと存在しないことは、同じである。」―そんな事例を日常や刑事・民事裁判からひろってみる

 

第48回 役権は控えめに利用されるべきである
掲載号:2014年(平成26年)9月15日号〔第1961号〕
・〈Servitutibus civiliter utendum est.〉
・役権は、最高の権利と位置づけられる所有権にも対抗できる、強力な権利
・ここでは、「役権」とは地役権を指す。ある土地の便益のために、他人の土地を役立つようにさせる特別の権利
・ローマ人が積み上げていったトラブル回避の法ルール
・引水役権、通行役権、家畜通路役権、車通行役権などなど

 

第49回 形式はものに存在を与える
掲載号:2014年(平成26年)10月15日号〔第1963号〕
・〈Forma dat esse rei.〉
・能・歌舞伎、茶道などの日本伝統芸能では、形式が中核。この国柄が外国から「法」の枠組みを受け入れる土壌に
・法の世界は、現実からおこった事象が法形式へ発展し「フォーマル優位」を作るが、時代の変転により地位は逆転し、一巡する。
・表題の格言は「物事がその存在を他からちゃんと認めてもらうためには、まず、形式(所定の様式)をきっちりと踏むことが必要である」との趣旨
・ローマにおける「形式」と「存在」の間の綱引きにも似た現象例は?

 

第50回 執政官たちは、国家が何らかの損害を被ったりしないように、配慮するべきである
掲載号:2014年(平成26年)11月15日号〔第1965号〕
・〈Videant consules, ne quid detrimenti res publica capiant.〉
・常に戦争と内乱が繰り返されてきたローマの「国家的有事」に対応するための「政治技術=法技術」の知恵を読み解く
・「独裁官制」、「最終元老院議決制」が、現代の「戒厳令」の先駆的形態

 

第51回 私は暴力が行使されることを禁止する
掲載号:2014年(平成26年)12月15日号〔第1967号〕
・〈Vim fieri veto.〉キーワードは、〈veto〉[ウェトー](私は禁止する)
・現代の「拒否権」と、古代ローマの「護民官」をポイントに考える
・拒否権―「安全保障理事会」と「裁判員制度」の例
・民事領域の「ウェトー」のシステムと、現代の、政治色の濃い「拒否権」制度との間に直接的な関連がある?
・「独裁官」を除くすべての政務官の職務行動に対して、「差し止め権」を行使することができた「護民官」も時代とともに変遷

 

第52回 元首は法律から免れている
掲載号:2015年(平成27年)1月15日号〔第1969号〕
・〈Princeps legibus solutus est.〉
・「君主無答責の原則」の母胎となった言葉
・ローマ帝政期でも、限界状況ではない限り皇帝は事実上、法律に従う
・共和政以後の法と政治の基本構造―民会からの権限付与を、カエサルが崩壊させた
・アウグストゥスが、共和政的な諸権限を、自身の下に集約。建前上の最高機関「民会」を利用し、自身の命令権を法的に根拠づけることに成功

 

第53回 一二表法は、すべての公・私法の源である
掲載号:2015年(平成27年)2月15日号〔第1971号〕
・〈Lex duodecim tabularum est fons omnis publici privatique juris.〉
・ローマ法大全の1000年前に生まれた一二表法は、ほとんどが慣習法に基づく古代色の強い立法
・この基本法を補完し、修正するために個別の単行法が制定され、条文の解釈が、後代の法学者の前身とも言える「神官」の手で行われた
・一二表法の特徴を強く持つ3つの条項を例示してみる

 

第54回 誰も他人のために契約することはできない
掲載号:2015年(平成27年)3月15日号〔第1973号〕
・〈Alteri stipulari nemo potest.〉
・現代の世界各国の法制にある「代理契約」は、ローマでは認められていなかった。
「第三者のためにする契約=代理契約」の制度が確立されたのは19世紀ドイツ。
・「代理」制度がなくても困らなかったわけは?

 

第55回 合意においては、文言よりも、契約締結者たちの意思が、むしろ考慮される。
掲載号:2015年(平成27年)4月15日号〔第1975号〕
・〈In conventionibus contrahentium voluntatem potius quam verba spectari placuit.〉
・類似命題に「法律を理解することは、それらの文言を把握することではなくて、意義および効用を把握すること。これである」(ケルスス)などなど
・こうした命題が生まれたローマの事情
・古い時代は、拘束がきつくて法式が一人歩き。共和制の進展で形式より実質重視へ。
・ローマでの弁論術の発展との関係

 

第56回 窃盗は、盗む意思なしには、犯されない
掲載号:2015年(平成27年)5月15日号〔第1977号〕
・〈Furtum sine affectu furandi non committitur.〉
・「他人所有の物を盗みとる」という所業は、人間社会が成立した発端のときから存在する非行=犯行。
・興味深いローマの「窃盗」への対応とは?

 

第57回 信義は守られるべきである
掲載号:2015年(平成27年)6月15日号〔第1979号〕
・〈Fides servanda est.〉
・ローマの「信託遺贈」という制度について解説する。
・「信託」は「人の信義にあることを託す」として、信義と内面的につながりあっている
・「信託遺贈」のポイントは、「相続制度」、「遺贈」、「信義」、「民事訴訟制度」
・人の信義だけを頼りに実行された「遺贈」でトラブルが多発。現代の民事裁判の原型が形成される。
・ローマは人類史上特筆すべき「法の国」へ

 

第58回 法務官は、法を言明することはできるが、法を作ることはできない
掲載号:2015年(平成27年)7月15日号〔第1981号〕
・〈Praetor jus dicere potest, facere non postest.〉
・「法務官は市民法の護持者であれ。」という共和制末期のキケローのことばとともに見る法務官のありよう
・政務官の中でも二番目に位の高い高級政務官である法務官。政治的な活動をするが「法の素人」
・法務官とチームを組みながら法学識者として法学者がいて、彼らは一部「お上」の人の顔も持っていた
・「市民法を補助・補充・修正する」法務官法
・あるいは、高級政務官として自由裁量のかたちで法的トラブルを現場で単独で解決できる法務官

 

第59回 市民法は、法律、平民会議決、元老院議決、元首の裁決、法学者の権威に由来するものである
掲載号:2015年(平成27年)8月15日号〔第1983号〕
・〈Jus civile est, quod ex legibus, plebis scitis, senatus consultis, decretis principum, auctoritate prudentium venit.〉
・ローマ法の「法源(法の淵源)」の内容・性格やその位置付けは、①法律、②平民会議決、③元老院議決、④元首の裁決、⑤法学者の権威の5つに分けられる
・法律と平民会議決は共和政の産物で、残りは帝政時代の産物。法源論的には共和政時代の法律と、帝政時代の「勅法」が公法的規範を生み出した
・通常、ローマ法はローマ私法を指すが、公法をベースにした支配のテクニックは相当高度
・圧倒的なパワーを誇っている、「学説法」と「勅法」
・相互に重なり合っていった法源。重畳的な位置関係が各所に見られる「ローマン・スタイル」

 

第60回 知ってはいるが、防ぐことができない人は、過失責任を免れる
掲載号:2015年(平成27年)9月15日号〔第1985号〕
・〈Culpa caret, qui scit, sed prohi-bere non potest.〉
・古代ローマに源泉がある「不可抗力論」
・表題の命題は「ある人が、何らかの損害を人に生じさせるような事柄が起こることを十分に承知していても、そのような事態の到来を防ぐことが不可能な情況下にあっては、その人が過失による責任を問われるようなことは、ない」と読める
・古代ローマ色の強い「(レケプトゥム)責任」の由来
・誰の目にも明白な、抵抗できない「非常事態」には管理者はスンナリ免責される、というレケプトゥムを受け継ぐ後代の法先進国
・商法594条1項の厳格な責任引受規定から考える日本の「不可抗力」への考え方

 

第61回 選挙は、方式に則り、自由に、何らの中断もなしに、なされるべきである。
掲載号:2015年(平成27年)10月15日号〔第1987号〕
・〈Electiones fiant rite et libere sine interruptione aliqua.〉
・選挙制度を歴史的に見れば、それぞれの時代の「体制」側が、体制を維持・再生産していくための不可欠の手段として利用しているだけのもの
・アテーナイの「民主政」とローマの「共和政」、古インド・ゲルマン社会などの選挙のかたち
・共和政の伸展で、前二世紀後の後期共和政下の政務官選挙では、毎年、現代顔負けのシヴィアな選挙戦
・政務官は「元老院」に入るために毎年の選挙を経て順次ランクを上げていくので、選挙運動は熾烈に。「選挙不正防止法」が次々と制定されていった。
・ローマの選挙制度の三つの「欠陥」のようなもの?

 

第62回 悪意は年齢を補足する。
掲載号:2015年(平成27年)11月15日号〔第1989号〕
・〈Malitia supplet aetatem.〉
・「成人年齢」をどこに設定するかという問題をめぐる考察
・年齢問題に対してユニークなスタイルをとったローマ
・ローマの家構造:家長/家子制度。家子が何歳でも家長の権力に服属する(タテマエ)が、家長の権力から成熟した家子を解き放つ手続も存在する(ホンネ)。
・資産を持つ低年齢の「自権者」を詐欺者などから守るため、25歳以下を「年少者」として、国家が保護した。
・邦題の意は、「よくないことをやらかした者は、弱者(年少者)であっても、よくない結果を受けいれるべきである。」
第63回 未発生損害とは、まだ生じてはいないが、しかし、それが生ずるのではないかと、私たちが恐れている損害のことである。
掲載号:2015年(平成27年)12月15日号〔第1991号〕
・〈Damnum infectum est damnum nondum factum, quod futurum veremur.〉

第64回 養子縁組は自然を模倣する
掲載号:2016年(平成28年)1月15日号〔第1993号〕
・ 〈Adoptio imitatur naturam.〉

第65回 自由は、実力もしくは法によって阻止されているのでない限りにおいて、人がなすことを好むことの、自然の権能である。
掲載号:2016年(平成28年)2月15日号〔第1995号〕
・ 〈Libertas est naturalis facultas ejus quod cuique facere libet, nis i si quid vi aut jure prohibetur.〉

第66回 加害責任は頭格に随伴する
掲載号:2016年(平成28年)3月15日号〔第1997号〕
・ 〈Noxa caput sequitur.〉(ウルピアーヌス)

第67回 法格言のかたち
掲載号:2016年(平成28年)4月15日号〔第1999号〕
・ 法格言のパターン分類
・〈semel(一旦)〉と〈semper(常に)〉
…〈Semel heres semper heres.〉「一旦相続人となった人は、常に相続人である。」
…〈Semel absolutus semper abso-lutus.〉「一旦無罪となった(免訴判決を受けた)人は、常に無罪となった(免訴判決を受けた)人である。」
…「Semel malus semper praesumitur esse malus in eodem genere.〉「一旦悪い人とされた人は、同じ部類のことにおいては、常に悪い人であると、推定される。」
・〈ejus〉「その人の(ものである)」と〈cujus〉「~がその人のものであるところの」
…〈Ejus est periculum, cujus est dominium aut commodum.〉(パウルス)「所有権あるいは利益が属する者に、危険負担が属する。」
…〈Cujus est commodum, ejus est onus.〉「利益が属する者に、負担が属する。」
…〈Ejus est tollere legem, cujus est condere.〉「法律を制定する権限が属する者に、それを撤廃する権限が属する。」
…〈Ejus est interpretari leges, cujus est condere.〉(勅法彙纂)「法律を制定する権限が属する者に、それを解釈する権限が属する。」
…〈Ejus est mobilia, cujus est domus.〉「家屋が属する者に、動産が属する。」
…〈Cujus est dare, ejus est dispo-nere.〉「与える権限が属する者に、処分する権限が属する。」
…〈Cujus juris est principale, ejusdem juris erit accessorium.〉(ガーイウス)「主たる物について権利を持つその者が、従たる物について権利を持つであろう。」
…〈Cujus regio, ejus religio.〉「支配権が属する者に、宗教が属する。」
・〈nullus(何らの~も、~ない)〉と〈sine(~なしには)〉
…〈Nullum crimen sine lege.〉「法律がなければ、何らの犯罪もない。」
…〈Nulla poena sine lege.〉「法律がなければ、何らの刑罰もない。」
…〈Nulla poena sine culpa.〉「過失がなければ、何らの刑罰もない。」
…〈Nulla poena sine regimine legali.〉「適正な管理なしには、何らの刑罰もない。」
…〈Nulla mora sine petitione.〉「請求なしには、何らの遅滞もない。」
…〈Nulla regula sine exceptione.〉「例外がなければ、何らの原則もない。」
…〈Nulla taxatio sine repraesenta-tione.〉「代表の存在なしには、課税はない。」

第68回 遺言は、ある人がその死後になされることを望むことに関する、私たちの意思の、正しい判断である。
掲載号:2016年(平成28年)5月15日号〔第2001号〕

第69回 占有は、法上のものではなくて、事実上のものである
掲載号:2016年(平成28年)7月15日号〔第2005号〕
内容:〈Possessio non juris est, sed facti.〉
・「所有権は、占有と共通するものを何ら持たない。」(〈Nihil commune habet proprietas cum possessione.〉)(ウルピアーヌス)
・「占有は、権利のようにして、防衛される。」(〈Possessio defenditur ad instar juris.〉)
・「占有者は、何らの権利も持たないとしても、いっそう強力である。」(〈Possessores sunt potiores, licet nullum jus habeant.〉)(ウルピアーヌス)
・「多年にわたる平和的な占有は、権利を作りだす。」(〈Possessio pacifica per multos annos facit jus.〉)
・「私たちは、占有を、心素と体素によって取得する。」(〈Possessionem adquirimus et animo et corpore.〉)(パウルス)
・「特示命令には三つの種類がある。提示的なものと、禁止的なものと、返還的なものが、それらである。」(〈Interdictorum tres species sunt : exhibitoria, prohibitoria, restitutoria.〉)(ウルピアーヌス)

第70回 権威は重みの中にある
掲載号:2016年(平成28年)8月15日号〔第2007号〕
内容:〈Auctoritas in pondere est.〉

第71回 君は私に事実を与えよ。私は君に法を与えるであろう
掲載号:2016年(平成28年)9月15日号〔第2009号〕
内容:〈Da mihi factum, dabo tibi jus.〉

第72回 自身の恥辱を申し立てる人は、聴き入れられるべきではない
掲載号:2016年(平成28年)10月15日号〔第2011号〕
内容:〈Allegans suam turpitudinem non est audienndus.〉

第73回 訴権がなければ、裁判はない
掲載号:2016年(平成28年)11月15日号〔第2013号〕
内容:〈Nullum judicium sine actione.〉