Case Study:労働相談の現場から(神部 紅:首都圏青年ユニオン事務局次長)

第1回:若者が壊されていく職場と行政の限界
掲載号:2014年(平成26年)11月30日号〔第1966号〕
内容:
◆働いても「まとも」に食えない
・「探せば〔まともな〕仕事がある」「働けば〔まともに〕食べていける」というのはもはや神話
・労働相談では、住まいが奪われ、貯金がないなどの困窮状態にあれば、労働相談と並行して生活相談にものる
◆行政にできること、できないこと
・個人が相談できる行政機関先は、労働基準監督署、各都道府県に設置されている国の労働局、都道府県の労働相談窓口
・「ブラック企業」と呼ばれる会社で働く若者たちは、あっという間に仕事と住まいが奪われるような働き方をさせられている。こうした状況には労働組合が対応せざるを得ない。

 

第2回:“鮮度が落ちた”と雇い止め
掲載号:2014年(平成26年)12月30日号〔第1968号〕
内容:
◆雇い止めを生む改正労働契約法
◆「四年で雇い止め」を打ち出した喫茶店チェーン
◆雇用継続の確認と損害賠償を求め提訴
◆新しい豊かさをつくる政策を

 

第3回:バイトを辞めさせてもらえない
掲載号:2015年(平成27年)1月30日号〔第1970号〕
内容:
◆学業を侵食する「ブラックバイト」
…罰金型、自腹営業、拘束型、賃金泥棒型、報復型、名ばかり型とは?
◆労働力の安売り競争
…高額な学費と親の収入低下が背景に
◆“器用”でなければ下層へ
…非正規雇用の拡大の問題と、正社員が“働かされすぎている”問題とは地続き
…“不器用”の程度が大きい者ほど、より下層の労働現場に送り込まれていく

 

第4回:公共業務の民間委託で起きたパワハラ
掲載号:2015年(平成27年)2月28日号〔第1972号〕
内容:
◆自治体で働く民間労働者
◆ある動物園で
◆パワハラ役員との団体交渉
◆「公設民営」のあり方

 

第5回:潰される正社員
掲載号:2015年(平成27年)3月30日号〔第1974号〕
内容:
◆長時間過密労働で〝燃えかす〟に
…最低賃金を割るほどの長時間労働、短期間に使い潰される新卒者の増加
◆ある製薬会社の営業職の場合
…無賃金での研修旅行や強制のボランティアや無茶な寺修行。休日も残業代もない長期間過密労働
◆上場企業の七割が過労死ラインをオーバー
…三六(サブロク)協定で上限の定めなく残業が可能に
…ILOの労働時間関係条約も批准できない現状

 

第6回:バイトにノルマ
掲載号:2015年(平成27年)4月30日号〔第1976号〕
内容:
◆コンビニ「恵方巻き」事件
…ブラックバイト問題
…『恵方巻き』などの催事ごとで商品の販売や予約にノルマ、売れ残りの買い取り強要
◆バイトがとれる“防衛策”
…団体交渉で、責任者は「強要」を否定。未払い賃金を獲得するまで
…必要な証拠書類やデータとは?
…ブラックバイト事例は、個人加盟の労組でも取り上げてくれないことが多い、という問題

 

第7回:パワハラと闘う
掲載号:2015年(平成27年)5月30日号〔第1978号〕
内容:
◆パワハラの難しさ
…労働相談のなかで件数トップのパワハラ。境界線の判別が難しく、立証が困難。
…どこからがパワハラか、労使や関係者が認識を共有できるようにする必要性
◆パワハラには団体交渉が有効
…ハラッサーへの有効な対処法。二次被害、セカンドハラスメントをなくす
…社外の個人加盟の労働組合の強い働きかけ。法令違反や違法行為などから責める
…繰り返され、深刻化していくパワハラ。どんな記録でも残し、自己防衛するよう意識する

 

第8回:教育系アルバイトの「やりがい搾取」
掲載号:2015年(平成27年)6月30日号〔第1980号〕
内容:
◆バイトに高額過失請求!?
…家庭教師派遣の会社でアルバイトをしていた大学生が、会社から脅迫電話を受けた後、内容証明郵便で損害賠償請求
◆教育系アルバイトで増えるトラブル
…教育系の学生アルバイトの定番である塾講師や家庭教師は、時給の割に、授業準備や待機時間等を入れると実質は最低賃金を割ることも。
…教材費、コピー代、通信費なども自腹のことが多い
…生徒への“愛”や“奉仕”を説く「やりがい搾取」が横行
◆問題解決への道筋
…労働組合の介入によりできること
…何が違法かの理解、権利を行使する“作法”を身につけることが重要

 

第9回:人質にされる住まい
掲載号:2015年(平成27年)7月30日号〔第1982号〕
内容:
◆会社の寮に住む若者が精神疾患に
…長時間労働とパワハラによる精神疾患で診断書をもらうが、休職できない
◆“人質”にとられた住まい。居住権と労組加入で対抗
…休業中の解雇や「寮」の追い出しを迫る不当労働行為に対抗する
◆困窮に備え、生活保護を申請
…固定残業代の実態と、名ばかり正社員。困窮に備え、生活のつなぎを確保する。
◆労働相談から生活相談へ――仕事と同時に住居を奪われるということ
…貯金がなければすぐに困窮する現代の「常識」。借金や住居の状態、頼れる人の有無など、働く貧困層の労働相談は生活相談に直結する

 

第10回:社会保険制度から排除される非正規労働者
掲載号:2015年(平成27年)8月30日号〔第1984号〕
内容:
◆ポスティング作業中にバイク事故
…賃金不払いや業務上必要経費の自己負担。業務中のバイクの接触事故でも治療費とレンタルバイクの弁償も自己負担
◆ワーキングプアの実態
…フルタイムで働いたとしても生活が困難な賃金、短い勤務時間と仕事の掛け持ち、劣悪な労働条件、貯蓄をもたないという実態。
◆社会保険制度から排除される非正規労働者
…雇用保険と社会保険の、厳しい強制加入要件により、制度から漏れ、病気や怪我により無収入に。
◆社会構造が生み出し続ける“ ブラック企業問題”
…いちどブラック企業に就職してしまうと、「辞めたくともやめられない」という構造に陥る。個別問題を解決しても、社会構造的に問題がつくられることに複雑な思い

 

第11回:首都圏高校生ユニオン"結成
掲載号:2015年(平成27年)9月30日号〔第1986号〕
内容:
◆なぜ高校生がユニオンを?
…社会的未成熟さ、法的知識の乏しさや雇用期間の短さを逆手にとって使い捨てる働かせ方が横行
…学生バイトに求められる要求や仕事の水準は上がり続けている。
◆生活費や学費の支払に追われる学生
…学生たちの現実
◆労働者の権利行使として最も重要な“労働三権”
…労組で声を挙げなければ社会状況を変えられない―労働者教育でもその意義をつたえるべき
◆労基法で守られているはずの“年少者”
…年少者の健康や福祉の確保を定める労働基準法の制限が守られていない現状

 

第12回:労働条件は法で守られている
掲載号:2015年(平成27年)10月30日号〔第1988号〕
内容:
働いてみたら、求人票や求人広告と条件が違っていたケースから
◆労働条件をめぐる決まりごと
・賃金
・就業規則
・休暇
・無理難題への対処法
・労働条件の明示―口頭か書面か

 

第13回:不払い賃金・残業代の請求
掲載号:2015年(平成27年)11月30日号〔第1990号〕
内容:
◆常態化する“残業代不払い”
…残業代不払いの現状
…賃金・残業代の不払いは立派な「犯罪」
◆働かされすぎている息子を守りたいという両親からの相談
…早朝から深夜までの勤務、休日は廃人のようという息子を持つ両親…「もう辞めなさい」と言っても聞く耳を持たない。
◆残業代請求に備えて、まわりの人間ができること、できないこと
…何か起きた時のために防衛的に備える。未払い分を請求する時に備え、労働時間に関連する記録保存の仕方
◆残業代の時効
…賃金・残業代の請求権は二年、違法行為に対する「損害賠償請求」は三年の時効である。ただし、団交においては時効にとらわれずに請求する方法もある。
第14回:ブラックバイトには組合による団体交渉が有効
掲載号:2015年(平成27年)12月30日号〔第1992号〕
内容:
◆バイトのたびに損をするという高校生
◆ブラックバイトの問題点をまとめ、厚生労働省に質問・要望書を提出。回答を得る
◆一人の相談から全従業員への違法行為一掃を勝ち取った団体交渉の力

第15回:悩ましい労働者の個人情報問題
掲載号:2016年(平成28年)1月30日号〔第1994号〕
内容:
◆マイナンバー制度、はじまる
◆マイナンバーを提供しなければ解雇…
◆ストレスチェックの結果が労働者に不利益に使われる?

第16回:「労働時間」の始めと終わり
掲載号:2016年(平成28年)3月30日号〔第1998号〕
内容:
◆作業服の着替えの時間は?
◆点呼に要する時間は?
◆銀行での金庫開閉作業時間は?

第17回:生理休暇
掲載号:2016年(平成28年)5月30日号〔第2002号〕
内容:
◆生理休暇は日本生まれ
◆生理休暇を取ったら謝罪を強制された…
◆生理休暇は申告が原則

第18回:最低賃金の大幅引き上げを
掲載号:2016年(平成28年)8月30日号〔第2008号〕
内容:
◆貧困対策の決定打はUP
◆人手不足なのに賃金が上がらない
◆新人がベテランより時給が高い「逆 転現象」が…
◆最低賃金の引き上げが急務

第19回:退職の自由
掲載号:2016年(平成28年)10月30日号〔第2012号〕
内容:
◆退職を阻むため、損害賠償請求で脅された
◆人身拘束を防ぐ労働基準法一六条違反か否か
◆「退職の自由」について

最終回:企業の労組対策にひるむな
掲載号:2016年(平成28年)11月30日号〔第2014号〕
内容:
◆労働問題解決には労組がベスト
◆団交申し入れに対し、弁護士から回答書が来た