そのみちのコラム(益田文和:東京造形大学教授・サステナブルデザイン国際会議実行委員長)

第1回 デザインとdesignと
掲載号:2014年(平成26年)4月15日号〔第1951号〕
内容:
・世界中で通じるdesignの意味
・一方、1950年代に企業のマーケティング戦略上有効な手法という触れ込みで米国から移入された「デザイン」の意味は?
・世界的な時代の流れや日本人の心の変化に寄り添う形で、再び自然発生的で本質的なものごとづくりへと向かう道筋をつくりたいとの重い―design for sustainabilityの活動

 

第2回 ソーシャルデザイン
掲載号:2013年(平成25年)5月15日号〔第1953号〕
●インドネシア、ジャワ島で第九回サステナブルデザイン国際会議を開催
●会議の協力者、シンギー・スシロ・カルトノ氏のデザインmagno
●シンギーは、木を育て、熱帯雨林を再生し、村人の環境意識を呼び覚まし、若者の雇用機会をつくり、地域の経済活性化につながる一連の事業までデザイン
●コミュニティの課題発見とソリューションがセットになったのがソーシャルデザイン

 

第3回 インダストリアルデザイン⑴
掲載号:2014年(平成26年)6月15日号〔第1955号〕
・インダストリアルデザインは、「こんなものがあったらいいな」という夢物語を描くことから始まって「どうしてもこれがほしい」と思わせるものを生みだすまで一貫して関わってゆく仕事
・企業もデザイナーも、共通の使命感を持って仕事に励むことができた1950年代
・その頃出会った『生きのびるためのデザイン』の「最も有害な職業の一つがインダストリアルデザイン」という言葉
・大量生産・大量消費の後始末を考えるように

 

第4回 インダストリアルデザイン⑵
掲載号:2014年(平成26年)7月15日号〔第1957号〕
・環境に配慮したデザイン、エコデザイン
・環境負荷を低くすることで商品価値を下げてしまう可能性
・インダストリアルデザインの魔法…10年前と違い、シンプルな形状が普遍的な価値へつながるという昨今のイメージ。
・魔法の効果は?

 

第5回 キッズデザイン(
掲載号:2014年(平成26年)8月15日号〔第1959号〕
・特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が主催するキッズデザイン賞
・近代化や経済成長は子供の安全より優先順位が高かったため、子どもが巻き込まれる重大な事故が増加
・想定しうる子どもの事故を減らすためにはデザインを変えればよい、という発想
・子どもという人の原点に目を据えて真摯なものづくりの姿勢を取り戻したい

 

第6回 街のデザイン
掲載号:2014年(平成26年)9月15日号〔第1961号〕
・良くデザインされた街は、住み暮らし文化をはぐくんできた人々の営みでつくられた街
・愛媛県内子町は伝統的建造物群保存地区を中心とした美しい町並み
・オレゴン州ポートランド市は全米一環境にやさしい街として知られ、住みたい街として有名。
・恵まれた自然環境があるだけでなく、サステナビリティを基本に街のグランドデザインを検討する市民の委員会がある。
・栄えた頃の名残ある建物をリノベーションし、そこに大手スポーツメーカーも集まる。
・ポートランドの気取らない自由な暮らし。この街のデザインも現在進行形であり、その担い手は市民

 

第7回 デザインのコスモロジー
掲載号:2014年(平成26年)10月15日号〔第1963号〕
内容:
・「デザイン概論」の授業で考えた。デザインはいつはじまったか?
・人類発生と同時に道具があったはずで、あらゆる道具はデザインの成果。では自然の造形はどうか?
・神話や宗教では、すべては神が創造し管理している。それは神の意思に則ってデザインされたものと言えるのかもしれない
・デザインの宇宙を観察すると、そうした外的世界と、その一構成員である人間の心の中という内的世界がトポロジー(位相幾何学)的には同一面に連続して現れるということが見えてくる
・これを簡単に言えば?

 

第8回 スポンテニアス・デザイン
掲載号:2014年(平成26年)11月15日号〔第1965号〕
内容:
・日本でも普通のことだったブリコラージュ=その場で手に入るものを使って何でも作る仕事ぶり
・かつては工夫を凝らして作っていたが、現代では専門分化し、タコツボを除かないと知りたいこともわからない
・ブリコラージュは職人が行うが、スポンテニアスデザイン―すなわち自然発生的なデザインは、いつ誰が作ったか不明だが、気づいたときにはそこにある、といったもの
・様々なものを生み出す創意が社会と時代に既にあるという考え方

 

第9回 ソソデザイン
掲載号:2014年(平成26年)12月15日号〔第1967号〕
内容:
・ 香港のデザイナーがよく使う言葉「ソソデザイン」は「ソーシャルデザイン」のこと
・発音のなまりであるだけでなく、意味にも独特のニュアンス
・世界有数の消費経済市場のさなかに身を置き、その恩恵を受けながら、デザインの社会性について語る面映ゆさが伝わってくる
・アンブレラレボリューションに参加するW君の場合
・訴えたところで何も変わらないかもしれないと知りつつ、後悔しないために動く―その行動自体がソソデザイン

 

第10回 カラーデザイン
掲載号:2015年(平成27年)1月15日号〔第1969号〕
内容:
・デザインで一番難しいのは、「色」
・無限に在り、「好み」で選ばれる色。加味される流行、社会の常識、歴史
・科学される色。技術によって再現される色
・個人によって認識する色の違い。同じ意図、サインが伝わっているか?
・様々な専門的過程を経た「色」も、結局は個人の感情や情緒が反映される。

 

第11回 グランドデザイン
掲載号:2015年(平成27年)2月15日号〔第1971号〕
内容:
・グランドデザインのような規模の大きな仕組みを考えるときには、常に時代の先行きを考えなければならない
・広がりや深さに加え、時間的要素も盛り込んだ将来像を描くにあたって有効な、バックキャスティングの手法
・全体を俯瞰する視野と、物事の細部を観察する視力を併せ持つことがデザインをするうえでの心構え
・さらに時間の要素が加わり、未来と現在と過去を行ったり来たりするには相当の想像力が求められる

 

第12回 人間中心デザイン
掲載号:2015年(平成27年)3月15日号〔第1973号〕
内容:
・人間中心のデザインとは何か?
・無人運転車のように完全に自動化されていれば、「人間中心」といえるのか。
・生物としての人間のキャパシティに合わせ、「無理のない」範囲で収まる、非効率でいいから安心できるデザインを