そのみちのコラム(国枝昌樹:元外交官)

第1回 なぜシリアで未曽有の殺戮が続くのだろう
掲載号:2015年(平成27年)4月15日号〔第1975号〕
内容:
・イラクとシリアではなぜこのような状態がとめどもなく続いてきているのか振り返る
・日本も参加する「国際社会」の言い分と、アサド政権側の主張
・シリア国内の軍事情勢は、アサド政権が優勢な状態で推移してきているが、秩序回復は見込めない。
・殺し合いを一刻でも早く終結させるためには

 

第2回 「アラブの春」と自由と民主主義
掲載号:2015年(平成27年)5月15日号〔第1977号〕
内容:
・「アラブの春」後にみられる3つのタイプ
①自国内で、自己完結的に独裁政権を打倒したチュニジアとエジプトでは、その後中央政権ができて問題を抱えながらも国内治安はそれなりの安定を実現
②外国の介入を得て長期独裁政権を倒したリビアとイエメンは、テロ組織も含めて武装勢力が跋扈状態にあって収拾の見通しがない。
③シリアでは民衆蜂起の高まりはあったが政権は存続し、国際社会の中で政権側と反政権側を支援する国々がシリア国内で代理戦争中。「イスラム国」の活動も加わり、シリアの犠牲と悲劇は歴史的レベルに。
・外国の介入を得て独裁政権を打倒した、あるいは打倒しようとしているところは、どこも未曽有の混乱状態にある現状をどう考えるか?

 

第3回 国盗り物語
掲載号:2015年(平成27年)6月15日号〔第1979号〕
内容:
・アラブの春からイスラム国発生まで。そしてシリアはどうなっているか?
…欧米諸国が認める後継SNCは国内武装勢力からは、ほぼ無視
…トルコ・サウジ・カタールをバックにしたイスラム主義保守派武装グループがアサド政権と軍事対決
…イスラム国の台頭
…アサド政権を支えるロシアとイラン
…トルコ、サウジ、カタールが強力に軍事支援する先にみえるシリアの姿とは?

 

第4回 どこに行く、トルコ
掲載号:2015年(平成27年)7月15日号〔第1981号〕
内容:
・2003年の補欠選挙で議席を得て去年まで首相を務め、それ以降は大統領に就いているエルドアン
・エルドアンによるカリスマ的指導力と、GDPの高い成長率、イスラム主義と世俗主義の調和のとれた政治。「ゼロ・プロブレム外交」
・シリアやアラブ諸国における首相の好感度の高さ。
・2007年以降、イスラム主義傾向を強め強権的政治を志向。「ジャーナリストの監獄」「ゼロ・フレンド外交」へ
・エルドアンは「イスラム国」に融和的姿勢。不安の時代、トルコ内政

 

第5回 イラン脅威論
掲載号:2015年(平成27年)8月15日号〔第1983号〕
内容:
・国連安保理常任理事国+ドイツからなる交渉団が、イランと核開発問題に関する「包括的共同行動計画」合意。核兵器開発の懸念が払拭か
・1979年に発足したイラン政権と周辺国の軋轢の歴史
…サウジを中心にクウェート、アラブ首長国連邦、バーレーン、カタールなどでイラン脅威論、もちろんイスラエルでも
・今回合意でオバマ大統領が果たした役割の大きさ
・サウジは今もイラン脅威論を叫ぶ。イエメンへの軍事介入を正当化。しかしイランは革命輸出と覇権確立を本当に狙っているのか?
・イランが革命の輸出を考えているなら、秘匿しなければならない地域を、筆者はこの夏、欧州往復の際に飛んだ。この事実から分かること。
・ホルムズ機雷封鎖事態を想定した議論はどうなのか?

 

第6回 ボコ・ハラム
掲載号:2015年(平成27年)9月15日号〔第1985号〕
内容:
・ナイジェリアで跋扈するボコ・ハラム。名前は「西洋の教育は罪」を意味する。
・ブハリ大統領のボコ・ハラム掃討は、まだ際立って成果を上げていない。
・カメルーンとナイジェリアの関係
・イスラム文化圏の最南縁部のカメルーンとナイジェリア北部はの伝統部族王国は、19世紀初め頃にイスラム教徒によるジハードで一気にイスラム化
・特にナイジェリア北東部では中央政府の無関心・無政策により貧しいまま顧みられなかった
・70年代からのイスラム教原理主義による世直し運動が次第に暴力運動へ。今世紀の初めにボコ・ハラムへと改称
・野放図になったボコ・ハラムから、支援層は離れたが、ナイジェリアの政府腐敗で不満が高まる中での跋扈

 

第7回 アイラン・クルディ坊やの死
掲載号:2015年(平成27年)10月15日号〔第1987号〕
内容:
・家族で欧州への逃避行の途中で溺れ死んだクルド系シリア人アイラン・クルディ坊や
・死体の写真にぼかしが入れられたのは、世界広しといえども知る限り日本だけ
・ザ・ガーディアン紙が伝えたアーティサリ元フィンランド大統領のインタビュー記事が伝えるシリアで米英仏が犯した失敗
・そしてブラヒミ前特使のインタビュー「われわれは皆が皆、大間違いを犯した」は何を伝えているのか?

 

第8回 ウィキリークスから透けて見えるもの
掲載号:2015年(平成27年)11月15日号〔第1989号〕
内容:
・真贋や部分的作為の可能性もあるウィキリークス。しかしすでに歴史に影響を与えた事例もある。
・在シリア米国大使館の臨時代理大使が2006年末にその1年間の情勢を取りまとめ、本国に対して建策した公電(とされるもの)をみる
・ブッシュ(息子)大統領時代。まるでアサド政権敵視策で陰謀の建策。内容は外交理念がいささかもなく、視点が狭隘でシリア理解が極めて偏っている。
・さて真贋は?

 

第9回 シリア危機、「終わりの始まり」へ―ロシア空軍の怒涛の介入―
掲載号:2015年(平成27年)12月15日号〔第1991号〕

 

第10回 大丈夫か、サウジアラビア
掲載号:2016年(平成28年)1月15日号〔第1993号〕

 

第11回 機能不全の国連―毀誉褒貶のパン・ギムン事務総長―
掲載号:2016年(平成28年)2月15日号〔第1995号〕

 

第12回 和平、生みの苦しみ
掲載号:2016年(平成28年)3月15日号〔第1997号〕