幣原さんと戦争放棄

○昭和27年(1952年)3月3日号(通巻第51号)に、憲法制定時に衆議院法制局長だった入江俊郎氏が、「幣原さんと戦争放棄」を寄稿し、幣原氏没後1年を機に憲法制定に携わった思い出を語っています(全文はPDF参照)。

この記事が朝日新聞の連載「新聞と9条」(2015年(平成27年)6月3日)に引用されました。

記事では「9条の発案者は誰なのか」と始まり、「幣原喜重郎首相が主体的に『戦争放棄・軍備全廃』をマッカーサーに提案した」というマッカーサー自身による証言を紹介しています。

そして「法制局長官として憲法制定に関わった入江俊郎は、マッカーサーの上院での証言を踏まえて、マッカーサーだけでも、幣原だけでも『このようなきわめて理想的な憲法の条項』は生まれ得なかった、2人がいてこその9条だった、と52年に振り返る」と説明し、以下のように入江氏の原稿をそのまま掲載しています。

 

「(もし憲法が改正されても)この規定の持つ文化史的意義は永久に忘れられるものではない。人類が、真剣に平和を欣求(ごんぐ)する本然の叫び声は、永久に地上からは絶えないであろう」

 

今、改めて傾聴すべき貴重な証言だと思います。